KANA NISHIO 西尾 佳那
現代美術作家
1994年 神奈川県川崎市生まれ
2016年 東京造形大学美術科絵画専攻卒業
2020年 東京藝術大学美術研究科油画修了
2024年〜女子美術大学 アート・デザイン表現学科 スペース表現領域 助教
横浜と福島県会津を拠点に活動している。
場やものと人の関係性や文化史を調査し、それ等の起源、変遷、物事の揺らぎに焦点を当てた作品制作やキュレーションを行っている。
「記憶にしか残らない風景」を題材に映像やオブジェクトを組み合わせたインスタレーション作品の制作や「ものののこしかた」をテーマとした展覧会企画、農村集落を舞台に地域の文化をアーカイブする美術館の創設などのアートプロジェクトを行っている。
映像、演劇、詩、デザイン、建築などジャンルを超えたアーティストとコラボレーションし活動は多岐にわたる。
主な展覧会に『Identified - 相対的「 X 」と 絶対的「 X 」』(コートヤードHIROO / 東京)『Accumulations / 蓄積』( 青山|目黒、東京 、2022)『ものののこしかた 』 ( 東京都美術館、東京、2022)、『ここで、まってる』(BUoY、東京 2020)
過去に、伝統的な暮らしと宗教観を守るメノナイトや、ダム建設予定地となった集落の調査などのフィールドワークをはじめ、香港やドイツなどに滞在しアイディンティの揺らぎに関する作品制作を行ってた。作家活動の傍ら限界集落を舞台にアートプロジェクトの企画・運営を行っている。 そうした活動の中で、目の前にあるものが次の日には無くなりうること、今まで確かだと信じていた事実すらもひっくり返りうることを痛感。その喪失や転換と向き合うこと、また意味や価値を固定しないことでみえてくる物事の曖昧さ。あるいは表現としてそれらを引き起こすことが創作におけるテーマとなってる。
活動拠点の1つととなっている福島県西会津町では、山奥にある農村集落に美術館を設立するプロジェクトを牽引し、地元住民とともに地域に開かれた文化芸術鑑賞の場作り、文化をアーカイブするプロジェクトを実践している。(農とくらしHP ) その他、「教育×地域×芸術」を掲げ、学校にアーティストを招いて展示や交流企画を行うなどの活動を行ってきた。
その他、アートディレクションやビジュアルブランディングなど活動は多岐に渡る。